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損失限定取引
沼野 龍男
お客様へ──
先物取引には「通常取引」と「損失限定取引」があります。
まずはじめに「先物取引」とは、いったいどんな取引なのか、いつごろからいかなる目的で始まり、日本の経済や国民生活とどんな関わりがあるかを掻い摘んでご理解いただきたく存じます。その上で、興味や関心がおありでしたら、他の金融商品との比較も兼ねて、郵送やファックスで情報提供させて頂きたいのです。間違っても取引をお勧めしたり、注文をお受けするものではございません。
「先物取引」は、将来の避けられない価格変動を有利に活用して、商品の仕入れや販売の予約を少ない資金で行える信用取引で、価格の変動によっては受け渡し予定をキャンセルして差額金の遣り取りで終了する事も出来る高度なシステムなのです。この取引が公明正大に行われているのが商品取引所と呼ばれている市場なのです。将来価格が上がると思えば買い、逆に値下がりすると思えば売ることにより、思惑通りになれば利益が、はずれてしまえば損失が発生します。取引に際しては、資金配分や数量配分などで損益をコントロールすることも可能です。習熱度に応じて多様な作戦も可能でしょう。しかしながら、「通常取引」では、予測を超えた価格変動が出る場合があります。(これは信用を重んじ小額の資金で取引が進められている裏側でもありますが。)ハイリスクハイリターンの取引を十分理解し、耐えられる方、商売を始めたり、会社を興すのと同じレベルで真剣に取り組める人に適しています。
冒頭で先物取引には「通常取引」の他に「損失限定取引」があると申し上げましたが、「損失限定」についてご説明いたします。
まず初めに「ロスカット取引」と申しまして、お客様が容認できる一定限度の損失に達した時に自動的に市場で決裁を行おうとする取引です。これが目論見通りに成立した時はそれでよいのですが、うまく成立しなかった場合は、市場外で決裁を行って、最悪でもお客様が当初出資した資金額以内に納める「ストップロス取引」を併用した取引が「損失限定取引」と規定されています。はじめてのお客様には、この取引をお勧めしています。
現在業界に在籍する約3000名の経験豊かな外務員諸兄は、もっとましな説明をするだろう。しかし、先物取引、通常取引を説明しなければその先へは進めない。そこ迄は所謂啓蒙活動の範疇ということになる。啓蒙活動と勧誘活動を区分する二段階アプローチの必要性が生じたことになる。深慮遠謀か怪我の功名かはとも角、全てが禁足される訳ではない。
他方、もしこれで取組みが増大したら、市場では狼共の格好の餌となり、新たな問題を惹起しそうだ。 |