◇東穀取=意見書への回答は継続審議に 出来高減少に歯止めかからず
◇“めらの目”金調整安、投資家の気迷い反映
◇“先物寸言”投機についての再論
◆先物協会=法改正の具体的な対応を協議
◆投資カフェに協賛=東工取
◆中京石油市場=取引参加料など決まる
◆中大取4市場 16日付で上場廃止
◆“アングル”
・ヘッジファンド、カカオ豆で24万トンの儲け
・干上がるロシア、小麦価格を押し上げ
東穀取=意見書への回答は継続審議に
出来高減少に歯止めかからず
東京穀物商品取引所は20日の取締役会で、渡辺好明社長は先物協会から提出された取引所再編に係る意見書について報告した。その席上でいろいろ議論されたが、結論は先送りされた。同取の月間出来高はかろうじて10万枚を維持しているがジリ貧状態からの脱出の目途はたっていない。先物市場の本家ともいえる農産物市場の衰退が、今日の商品先物業界の不振を象徴しているように思えてならない。
渡辺社長は先物協会の努力に敬意を表し、多くの会員が協会の意見書に賛同していることを真摯に受け止め、農産物市場の発展育成には同じ考えであるとした上で、東上取システムの利用、コメ研究会の立ち上げなど取組んでいる問題を放置したまま次のステップに移行することはできない、この問題を取締役会に報告して議論するとコメントして最初の取締役会が開催されたわけだが、「引き続き継続して議論する」としただけで、内容については一切明らかにしなかった。
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〔解説〕東穀取の出来高不振は深刻だ。6月の1日平均出来高はついに1万枚の大台を割り8221枚に落ちた。減少傾向が顕著になったのは昨年9月以降で主力商品のとうもろこし、大豆の不振が全体の足を引っ張った。この傾向はいまも続いている。シカゴ市場の出直りで人気回復が期待されたが、値段だけが飛ぶ結果となって取組高に変化が見られない。一度離れた人気を呼び戻すことがいかに難しいかを見せつけられている。
人気を独占していた東京工業品取引所の金市場もやや疲れ気味で出来高も落ち込んでいる。かつては金から穀物へ銘柄乗り換えが上手に運ばれたが、いまは再勧誘の禁止などの行為規制を恐れて他市場への資金移動がスムースにいかなくなっているように思える。
出来高以上に取組高を重視するのは、取組高が増加傾向にある商品は相場の若さを意味し、成長性があると判断されるからだ。東穀取の全銘柄合計の取組高は6月末に10万枚そこそこまで減少し、7月はときに10万枚割れの場面を見せながらほぼ横ばいで推移している。このまま推移するようならとても生きた市場とはいえない。取引所は「業者の会員堀り起こしを、取引員は穀物ファンの育成を願ってやまない。(高)
夜間取引17時〜23時
東京穀物商品取引所は来年1月4日から東京工業品取引所の取引システムを利用するにあたり、夜間取引を17時から23時まで行うことを決めた。
東工取は9月から翌朝4時まで夜間取引を延長することを決め、実質的な24時間取引に移行する。東穀取もそれに同調することは可能だが、社員のシフトなど人的な問題やコスト面などの対費用効果など解決する問題もあることから、当面は23時まで取引を行って様子を見ることにした。
夜間取引によって「ロンドン市場との裁定取引が可能になり、サマータイムのシカゴ市場にもマッチングできる。またサラリーマン層が帰宅してから市場をみて取引に参加することも可能。東工取と同じ全体の20%程度の出来高増を見込んでいる」(東穀取・山野昭二専務)と商いへの期待を述べた。 |