平成22年
3月29日(月)
(毎週月曜日発行)第1032号
発行所 有限会社 先物ジャーナル社
発行・編集人 高橋 伸幸
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◇TOCOM NEXT 取引開始 初日出来高3041枚
◇“めらの目”鉄鉱石商談、年間契約から四半期契約へ
─織田家薪奉行、薪炭随時契約で先行─
◇“先物寸言”商品取引員のFX業務
◆商品取引員処分の統一を 証券などと同じレベルに
◆日商協に約10件の問い合わせ 新規参入の増加も
◆“アングル”
・先行き高値必至のプラチナ─インベステックのジョージ氏
・石油、供給余力が上値抑える─CGESの分析
・バーゲン・ハンター原糖に参入
TOCOM NEXT 取引開始
初日出来高3041枚
東京工業品取引所は23日、日経・東工取商品指数市場(愛称:TOCOM NEXTトコムネクスト)を開設、取引を開始した。午前9時から始値257.0で取引が始まり、出来高は570枚でスタートした。その後、しばらくは値を上げたが、午後に入り他市場安を受けて伸び悩み、終値256.1で1日の取引を終えた。帳入指数は254.6。出来高合計は3041枚、取組高は2006枚で、「まずまずの滑り出し」(東工取)というが、周囲の期待からするとやや控えめなスタートとなったようだ。
東工取の江崎格社長は「日経・東工取商品指数の上場は純粋な新規商品として6年半ぶり。限日取引で実質的に取引期限がないこと、現物の受渡を伴わない差金決済取引など、これまでの先物取引と大きく性格を異にする。
また商品市場全体へのバスケット投資を可能にしていることから、商品投資に躊躇していた個人投資家には最も適した方法のひとつといえる。これまでの動きから見ると株式とは違った動きがみられ、ポートフォリオの一つとして本指数に連動するETF、投資信託が組成されて新しい市場参入者に期待している。商品市場全体の活性化の起爆剤となるよう全力を注ぐ」と上場式典で挨拶した。
日経・東工取商品指数は東工取に上場している8商品すべての動きをカバーしているので、先物ポジションのヘッジにも使えるといわれている。
最近の商品市況は予想外の動きがしばしば見られる。「需給はすべての材料に優先される」といわれた時代から、高度にテクニカル化された売買手法が駆使される時代にきている。金融市場を主舞台として活動していた機関投資家やヘッジファンドなどがより大きなリターンを狙って、大量の資金をバックに商品市場に進出してきたことがその原因のひとつにあげられる。不測の事態に備えてのヘッジの重要性はますますたかまるであろう。
同指数取引のもう一つの魅力は、限日取引であること。毎日が決済日にあたるが、ロール・オーバーすることによってポジションを持ち続けることができる。外国為替証拠金(FX)取引の商品版にあたる。これまでの限月制による納会月で決済を強制されないので事実上、無期限取引といえる。
初日の取引高は3000枚強でまずますといえるが、その後2日間の動きはいまひとつパァとしない。まだこの商品になれていないからだろうが、じっくりと育ててほしい商品だ。
軽油再開は5月6日
東京工業品取引所は23日、経産省から軽油先物取引の再開の認可が得られたことから、取引再開日を5月6日(木)にすることを正式決定した。
軽油は03年9月に上場されたが、市場流動性の低下などから06年2月に立会が停止された。その後、原油価格の変動が増大し、石油製品の卸値に市場連動型の方式が導入されるなど、軽油をめぐる市場環境が大きく変化した。事業者の間からも軽油取引の再開を希望する声が大きくなり、従前よりも広範な石油関連業者が受渡に参加できるよう商品設計を見直して上場準備を進めていた。
(2010年3月29日―第1032号)