平成22年 1月18日(月)(毎週月曜日発行)第1022号
      発行所 有限会社 先物ジャーナル社
      発行・編集人 高橋 伸幸
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日本テクノシステム


 
◇業界発展への道─E
   レバレッジを2段階に 素人は小さく、経験者は大きく
◇“めらの目”石油トウモロコシ1週で強から弱へ
                ──波高き年を実証
◇“先物寸言”自力回復への望み
◆先物協会=勧誘行為定義について討議 3月中にも主務省と交渉へ
◆「くりっく365」年間売買高 前年比63%増の7057万枚
◆CXを廃止、FXに特化=スター為替証券
◆“アングル”
 ・金、1199ドル LBMAの2010年平均相場予測
 ・ゴム、中国の強い需要背景に上昇


業界発展への道─E
レバレッジを2段階に 素人は小さく、経験者は大きく
  
 投資家が商品先物取引を危険と考える一つにレバレッジの高さがよく挙げられる。そこで、「一定期間は低レバレッジにし、それを過ぎたら高レバレッジにする」方策はどうだろうか。これにより、短期的には売買が減少するにしても、証拠金以上に足を出す確率が低下するとともに、紛議の大幅減少にも寄与しよう。
市場経済研究所 岡本 匡房)
 「商品先物取引はハイリスク・ハイリターン(利益は大きいがリスクも大きい)取引で、これが投資家が敬遠する一因になっている」とよくいわれる。だが、これは本当だろうか。確かに高レバレッジで敬遠する人もいるし、仕組みを知らない素人が大やけどをすることも多い。
 しかし、歓迎している人もいるはずである。というのも、FX(外国為替証拠金取引)では金融庁がレバレッジを25倍以下に押さえようという案を出したところ大半が反対したからだ。いわば、ハイリスク・ハイリターンがFXの大きな魅力になっており、それがテコになって取引が急増している。
 そこで、商品先物取引でも同じ方策をとれればよいが、現実には難しい。というのも、投資家の損に対する監督官庁の姿勢が厳しく、「初期の投資金額以上の損失が発生する可能性のある取引については不招請勧誘の対象にする」ことにしているからだ。ただ、投資額の対象は預託金ベースか証拠金ベースかはまだ決まっていない。
 これを避けようとすれば取引所が証拠金を上げてレバレッジを低くするか、商品取引員が取引額以上の証拠金を預かり、実質的にレバレッジを低くするしかない。事実、すでに、かなりの商品取引員が証拠金以上の資金を預かって、実質的にレバレッジを低くしている。
 そこで、これを制度化したらどうだろうか。例えば(1)最初の1年間は預かり金に対しレバレッジが3倍以下の取引しか認めない(2)2年目以降は通常のレバレッジに戻す──という類のものである。
 この利点は、(1)新規投資家が多少、損をしても預かり金が多いことで、直ぐには撤退しないと思われること(2)2年目以降、高レバレッジで取引するようになれば「取引の仕組みを知らなかった」などという言い訳は通用せず、紛議が大幅に減ることだ。
 もちろん、当初、商品取引員の手数料収入は減る。だが、価格が動けば、低レバレッジだけに安心して取引を行い、レバレッジの低下ほどには出来高は縮小しまい。また、預かり証拠金は厚くなり、「コメびつ」が大きくなる。それが、やがては2年目以降、大さな取引となって具現化し、手数料収入の増加に繋がろう。「急げば回れ」という。いまは業界100年の大計のため、回り道をすることも必要ではないだろうか。
 (2010年1月18日―第1022号)
              

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