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エルニーニョ現象発生予測、
米農産物作付け増吹き飛ばす
「オーストラリア気象局は1日発表のリポートで、エルニーニョ現象の発生の証拠が過去2週にみられ、コンピュータ予測では失速ないし消滅する可能性はほとんどないと伝えた。1ヵ月前、エルニーニョ発生は50%の確率と予測していたが、1日には数週内に公式にエルニーニョ現象と認定することができようとしている」
ファイナンシャル・タイムス(FT、2日付、市場と投資面)には「コモディティへの懸念、エルニーニョ警報で高まる」と題する記事が出ている。
「エルニーニョは熱帯太平洋の海温上昇に起因する循環的気象現象で、過去に食品価格、特に小麦、コメ、砂糖に大きな変動をもたらしている。この現象はインドのモンスーンにも影響する。商品トレーダーはオーストラリアがエルニーニョ現象による影響度の大きい国のひとつであり、その気象マンのエルニーニョ発生予測的中率が高いため、緊張を高めている」
「トレーダーや気象学者によるとエルニーニョが発生しても、商品市場への影響度合いはその勢力の強さ次第だ、としている。前2回の影響は弱く、1998年には強い影響を受けている」(1998年は中国多雨・洪水、米国、中米、カリブ海諸国ハリケーン被害)
「これまでのところ、アナリストとトレーダーは特に北半球での穏やかな天候推移に落ち着いている。また東南アジアでも天候に恵まれているが、インドはモンスーンの出足が不調(雨量不足)。このため、インドの砂糖きび生産が2年連続の不作予想で砂糖相場は1日、3年振り高値(ニューヨーク先物期近でポンド当たり18.01セント)を付けている」
「エルニーニョはスペイン語で″小さい男の子“を指し、エルニーニョ現象は米国南部、ペルー、チリに洪水、オーストラリアからバングラデシュに至る西太平洋部に干ばつを招来することが多い。また東太平洋では海中の栄養物不足から漁業にも影響する」
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エルニーニョ発生予測、一発にして米国の作付け増加を吹き飛ばす、といえよう。
FT(1日付、市場の投資面)には「米国の作付け増、作物価格に打撃」という見出しの記事が出たばかりである。
「米農務省(USDA)が6月30日、作付けは市場の降雨で、阻害されたとの見方をよそに増加と発表したのを受け、農産物価格は下落した。
作付け増加は国際的な食料品価格の上昇圧力を和らげ、農産物価格の記録的高値と途上国の暴動を招いた07〜08年食料品危機再来への懸念を低下させよう」
「USDAの発表によるとトウモロコシの作付けは60年来で2番目の規模で8700万エーカーと春先予測の8500万エーカーを上回り、大豆も前回予測の7600万エーカーを上回り、7750万エーカーと記録的水準に達する。小麦と綿花の作付けも上方修正された。USDAのチーフ・エコノミスト、ジョセフ・グラウバー氏は『米農家は作付け期の有利な市場条件をみて、ある程度休耕する考え方を改めた。作物価格は春を通じて高く、肥料価格も3月から下がり始めた』と指摘している」
「米国の輸出はトウモロコシで世界の半ばを占め、大豆で3分の1、小麦で5分の1に及ぶ。米国産の動向は世界の農産物価格に影響するところ大である。アナリストはこぞってUSDAの作付け報告を弱材料視している。特にトウモロコシについては弱気。JPモルガンの農産物アナリスト、レビス・ヘイジドーン氏は作付け上方修正のトウモロコシへの影響は大きいとし、『収量が上がり、09〜10年の在庫水準が十分だとすれば、最近の弱い基調はさらに弱いものとなろう』とみている」
記事は「アナリストは作付けの増加が大豊作に結びつくには夏場の作柄に適した天候を要すると警告している」と結んでいる。
エルニーニョ発生予測の報にただちに反応高をみせた大豆、トウモロコシ。
天候相場入り。農産物人気はいや応なしに盛り上がる季節である。
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「バーナード・マドフの650億ドルに及ぶ”ボンジイ“スキーム(詐欺師のたくらみ)は歴史上最大の規模だろうが、こうした詐欺はどこでも市場の下降局面ではじけるものである。『詐欺のたくらみは世界中にある話だ。ボンジイの細胞はブラジルとカナダ、主要欧州圏とアジアの都市・都市、そしてカリブの小さな島ではじけている』とはCFTCのパート・チルトンコミッショナーの言だ」
「ボンジイの仕組みでは実際の収益よりも新規の投資家の資金が初期の投資家に回される。新規投資家の欠如はその仕組みが露呈することにつながる。CFTCに持ち込まれたボンジイ関連例は今年は既に25件、08年の13件から大きく増えている。そのたくらみはまた国境をまたぐ形で増えでいる。チルトン氏は『いつの時代にも増して我々は協力し合わなければならない。もっともっと詐欺話は存在しているに違いなく、我々は内報を得て詐欺師のしっぽをつかむ必要がある』と述べている」
FT(6月29日付)のマドフ判決予想記事に出ている囲み記事を訳出してみた。
「マドフの150年投獄判決にかっさい」(FT、6月30日付1面トップ記事の見出し)
米国法で定められた最高の投獄刑が経済犯に課せられた。
「見かけと裏腹で、彼はけだもの」、「彼の刑が長く、獄が棺になることを望むのみ」…。
被害者の証言は厳しく、弁護人の12年の刑と50年の保護観察という訴えはしりぞけられた。
71歳、元ナスダック理事長。名誉も地位も年齢も十分。10年にわたる詐欺行為の動機を知りたいものだ。だが、年と知名度が何千人という投資家を呼び寄せる武器となったことは確かだろう。
投資家の中にはプロも多く存在したと伝えられる。
プロほどもろいということなのだろうか。だまされたプロに”恥”という罪なきや。 |