平成21年 3月23日(月)(毎週月曜日発行)第981号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行・編集人・高橋 伸幸
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◇取引所、商い振興に全力
  上場商品をスクラップアンドビルド
◇“先物寸言”集中と選択というが…
◆東穀取、会費据え置き、赤字予算組む 理事長車の廃止など…
◆東工取、中期経営計画を策定 3年後の利益目標1億円
◆2団体の臨時総会で会員から不満の声
◆“アングル”コーヒー出し殻、バイオ燃料化
◆“先物文化”二日酔いのアメリカ


取引所、商い振興に全力
上場商品をスクラップアンドビルド
   
 商品取引所が上場商品のスクラップアンドビルドを進めている。流動性が低下する中、出来高が比較的多い商品、出来高増が見込めそうな商品に経営資源を集中、サバイバルを図ろうというのがねらい。同時に営業強化に努め、少しでも新規顧客を増やす作戦も展開中だ。

 東京穀物商品取引所(東穀取)は目下、コメ、小麦の上場に向け動いている。小麦は研究会を作って研究しているが、近くまとまる見通し。一方、コメは森實前理事長時代に試験上場の申請を行うなど、準備は整っており、後はタイミングの問題。小麦の上場申請が先になるかコメが先になるかはまだ、はっきりしないが、時期をみて申請に動くことになりそうだ。
 一方、出来高が減っている生糸、精糖、ロブスタコーヒーなどは上場を休止するか廃止するかを含め検討している。ただ、精糖、ロブスタの上場休止か廃止には当業者の間に強い抵抗もあるだけに、最終的には生糸の休止だけに留まる可能性もある。
 また、組織を改編、新たに営業広報部(仮称)を新設、営業カの強化を図る構え。
 東京工業品取引所(東工取)はかねてTOCOM Index(指数)の上場を検討しているが、5月7日に新システムが稼働することから、来年度の上期中に上場する予定。
 さらに、新たに重油の新規上場と現在、取引休止中の軽油の取引再開も検討する。大手元売りの値決めが月決めや週決めから週決めや日決めになり、東工取の価格を参考にするようになZたことから、多くの商品を上場、当業者の期待に添いたい考え。ただ、時期は決まっていない。
 東工取は株式会社化と同時に営業部隊をつくり、業界の先鞭をつけたが、今後も一層、営業へ努力を傾注しそうだ。
 中部大阪商品取引所(中大取)は金の上場を進めている。売買単位は1枚50グラム、受渡単位は1キログラム、取引手法は「板寄せ」という方向になりそう。既に13日の臨時総会で定款変更の手続きを終えており、申請に必要な当業者9社獲得に力を入れている。
 同時に、これま出来高が少なかった鶏卵についても出来高振興を図る。反面、出来高が減ったTSR20とアルミニウムついては上場を休止、鉄スクラップも9月に廃止するかどうか、目下、検討している。これにより、金上場に全力を挙げる構えだ。
 関西商品取引所は平成18年に上場休止した生糸を2月に正式に上場廃止した。他は考えていないとしている。また、コメ指数を発表しているが、目下、上場の考えはないという。
 このように商品先物業界がスクラップアンドビルドを進めているのは、新規投資家の参入が進まず、預かり証拠金、出来高、取組などが急減している現状を、新たな商品を上場することによって打破することをねらったもの。
 ただ、かつては新規商品の上場が行われると、ご祝儀もあって、出来高が急増したが、最近は商品取引員にそれだけの力がなくなっている。それだけに、新規商品を上場したとしても、その後の商い振興への厳しい努力が必要といえそうだ。
 (2009年3月23日―第981号)
              

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