平成21年 1月12日(月)(毎週月曜日発行)第971号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行・編集人・高橋 伸幸
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暗黒の夜明け
◇“めらの目”惚けの08年から正気の09年へ
◇“先物寸言”投機と国勢は一体だ
◆くりっく365 12月は米ドル中心の商い
◆己 丑 年
◆ドバイとブレンド同ザヤ OPEC減産効果を確認
◆匠トレード 東工取新システム端末を一般公開
◆東穀取セミナー 講師に森實氏


暗黒の夜明け
   
 08年の商品先物市場は需給事情を無視した派手な乱高下に乱されて、多くの人がその対応に苦慮した。金融マネーの市場参入と撤退、待ち望んでいた平時の相場展開に戻りつつある、そんな09年の幕開けである。そこで08年の出来高を顧みる。

 12月の出来高2ヵ月連続で300万枚台に低迷
 商品取引所連絡会が集計した12月の出来高は336万8614枚、前月比11%増であった。前月比ベースでは東穀取の25%増をトップに全取引所が前月実績を上回ったが、前年同月比では3割以上の落ち込み。2ヵ月連続で300万枚台に低迷したのも初めてのこと。
 商品別では金が全体の29%弱のシェアーを占めトップを独走、金ミニを含めるとそのシェアーは46%強を占める。次いでゴム、白金、ガソリンと東工取商品が続き、6番目に東穀取のとうもろこしが登場するが、そのシェアーは僅かに5%そこそこである。農産物市場の出直りが待ち望まれる。
  
◇12月の取引所出来高
取引所
12月(枚)
前月比(%)
前年同月(枚)
前年比(%)
東穀取
384,058
125.11
1,694,462
22.67
関西取
12,349
101.16
14,352
86.04
中大取
179,553
108.79
357,947
50.16
東工取
2,792,654
109.53
2,861,090
97.61
合 計
3,368,614
111.03
4,927,851
68.36

 08年の年間出来高6千万枚を割る
 商品取引所連絡会が集計した08年1〜12月の出来高合計は5291万6965枚、前年比28%減の大幅な落ち込みとなった。
 取引所別では、東穀取の落ち込みが最も厳しく前年比で50%を大きく下回った。その原因は明らかだ。Non−GMO大豆の凋落とザラバ取引の失敗にある。NG大豆は07年に1228万枚の過去最高の出来高を記録したが、08年は相場の乱高下による顧客の離散などで前年実績の76%減となる惨憺たる結果に終わる。ザラバ取引に移行したアラビカコーヒーは前年実績の50%弱に留まり、ロブスタコーヒーは同15%の出来高に終わった。粗糖も同23%減であった。ザラバ効果を何ひとつ見ることもなく今春、粗糖は板寄せ取引に復帰する。
◇08年の出来高
取引所08年(枚)前年比(%)
東穀取
8,433,346
42.86
関西取
183,999
111.69
中大取
3,272,665
49.97
東工取
41,026,955
87.16
合 計
52,916,965
72.04
 東工取は主力の貴金属市場が金・白金ミニの貢献もあって唯一前年実績を上回ったが、石油市場の落ち込み(前年実績の約50%程度)で、全体では前年実績の13%減に留まった。
 取引所会員や外務員の減少が出来高にも影響すると考えれば、前年実績の2割減は自然の摂理。いたずらなリストラはその分、市場のポリュウムを下げるし、会員の離脱は取引所機能をも消失することになる。今年はゼロからの巻き返し元年と期待する。
 (2009年1月12日―第971号)
              

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