平成20年 10月27日(月)(毎週月曜日発行)第961号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行・編集人 高橋 伸幸
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金融パニック市場を乱す 何もかもが安く恐怖感に包まれる
◇“めらの目”物だけが人に要るものだと分かり
◇“先物寸言”商品先物市場のプロ・アマ規制考
◆一般大豆 人気回復は本物か 立会い増節と取引単位のミニ化
◆白金ミニ取引 11月10日スタート
◆どっとCOM TCWのネット口座継承
◆大平洋物産が年内に受託業務廃止
◆エース交易 Web上でサービス拡充
◆自らの裏庭でやすらぎを


金融パニック市場を乱す
何もかもが安く恐怖感に包まれる
   
 23日の入電は株式、債券、商品が全面安となった。為替はドル、ユーロが対円で売られた。24日の東京外為市場では13年ぶりに95円台に突入、この円高は産業界の足を引っ張るだけでなく、調整局面にある商品先物市場への影響も少なくない。
(た)
 産業構造審議会商品取引所分科会では「プロ化市場」をテーマに様々な角度から問題提起、議論を展開している。プロ化市場は国際化を意味し、欧米の機関投資家等の運用プロたちを日本市場に導入する、との意見もみられた。
 いま世界を震撼させている金融パニックはその運用のプロたちが引き起こした問題である。市場への規制
介入を極端に嫌う米国のマーケット関係者たちは、金融工学を駆使してデフォルトの備えも万全にしていたが、それでも金融破たんは起こった。米国発の住宅バブルの崩壊は世界の金融機関に飛び火していったのである。
 グリンスバーン元FRB議長は23日、下院の公聴会で「クレジット・デフォルト・スワップ(CUS)などの金融商品の規制は不要との考えは誤りであった」と認めた。プロのなかのプロが同じような間違いを起こす。結局はそのときが来なければ間違いであったとは誰も思わないのが相場の世界である。
 プロ・アマ論を蒸し返すわけではないが、少なくともプロは少なからず幾たびかの経験を積んでいる。その経験削が生かされて危機を事前にキャッチしてくれるのだが、最近の相場付きはその余裕さえも与えてくれない。「アッという間に証拠金が飛んでしまうから次の戦術も立てられない」(ベテラン外務員)、誰もが恐怖感に包み込まれている。流動性の乏しい市場では決済も思うに任せない。何よりも市場の厚み、流動性の確保が最優先される。

 (2008年10月27日―第961号)                  

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