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急がれる「市場の流動性回復」
自己玉の足かせを外せ
取組高の減少が、相場乱高下を助長している
いまは百年に一度の相場展開、かつての年間の動きを1日で消化するはどの波乱な状況が続き、外務員も顧客も疲労困憊に陥っている。このまま推移すれば、取組高はさらに減る。市場の流動性低下はいたずらに相場乱高下を招き、良質な顧客を消失する。
こうした現実を招いたのは「過度に強調された自己玉規制にある」と指摘する声が出ている。
取引所日報の取組高表をみると、一昔前に比べて会員各社の玉尻が膨らんでいる。本来であれば、良い傾向といえる。「場面(ばづら)をだすのは良い会社」とまでいわれたほどだから、このままパイが膨らんでくれるのが理想なのだが、一方に偏りすぎるのも場勘定や未収金発生のリスクに見舞われる危険がある。
受託会員としては、売り買いのバランスが保たれて過度に強調された自己玉規制にいるのを理想といっても、相場の流れでどちらかに人気が偏る。出っ張りすぎたところで場面調整(玉尻を減らす)するのが自己の防衛本能だ。
それが簡単にできなくなっている。自己資産に対するリスク許容限度額で片建玉(玉尻)に制限があり、それを消すために反対の自己ポジションを持てば自己資本規制比率の総量規制に抵触する恐れが生じる。
会社の資産が潤沢でないと、ある限度以上の建玉は保有できない仕組みになっている。「行為規制で新規顧客が取れないから」を業界不振の最大原因にあげられているが、それ以上に「自己玉規制」が大きい。自己玉が持てないから、ストップ時に合わせて救済することもできない。いたずらに未収金が発生する。大事な顧客を失う、その繰り返しがいまの相場に現れている。
リスク限度額は違約の恐れもあるのである程度の規制は仕方ないが、総量規制は何を意味しているのだろうか。取引員の成長を抑制するためなのか、安定経営を促すものなのかブローカー業務の本質とあわせて一考してみたい。 |