商品取引所連絡会が集計した7月の総出来高は前月比10%弱の伸びを見せて495万7366枚、500万枚の大台回復まであと一歩のところまで回復した。
| 7月の取引所出来高 |
取引所 | 出来高 | 前月比 | 前年同月比 | 前年比 |
| 東穀取 | 800,632 | 95.46 | 1,954,986 | 40.95 |
| 関西取 | 16,471 | 95.73 | 8,351 | 197.23 |
| 中大取 | 280,429 | 97.57 | 588,856 | 47.62 |
| 東工取 | 3,859,834 | 114.73 | 4,081,320 | 94.57 |
| 合 計 | 4,957,366 | 109.98 | 6,633,513 | 74.73 |
だが、実態は東京工業品取引所の貴金属市場の伸び(前月比70万枚増)が際立ち、他市場は横ばいか微減で推移、出来高不振の環境からは抜け出せてはいない。
東京穀物商品取引所はかろうじて80万枚をキープしたが、前月比では5%マイナスに終わった。シカゴ農産物市場の価格乱高下がそのまま東穀取市場に持ち込まれた格好で、ストップ安場面も多く見られ、市場からの離脱を誘った。深刻なのは、取組高がボトムラインと見られていた20万枚を25日に割り込んで、そのまま月末まで回復の気配が見られなかったこと。31日の取組高は18万9637枚であった。
中部大阪商品取引所は3ヵ月連続で前月を下回った。ガソリン・灯油がともに10万枚台前半に留まったのが響いて2ヵ月連続の30万枚割れ。ゴム市場の衰退は目を覆う。東京ゴムは前月比2割減ながらも51万枚をキープしたのに対して、中大取のゴム市場はRSS3号で1000枚そこそこ、世界ゴム取引の中枢を占めるといわれているTSR20は700枚程度で、義務売買の範疇から抜け出せていない。出来高不振のなかで本上場(9月2日付)踏みみ切ったニッケルの今後に注目したい。
関西商品取引所は独自の展開、前年同月比ベースでは大幅な伸びを続けている。
総取組高、再び66万台に
東穀取の取組高が底割れしたが、これは一市場だけの問題ではない。商品市場の高騰が一服して、7月の市況は調整局面を強めていた。買い安心(?)の反動か、下げ場面ではストップ安に見舞われる場面もしばしば見られた。穀物、石油市場の価格の乱高下はポジション整理を急がされ、建玉の減少を招く。
それが市場全体の取組高(残玉)の減少となって現れた。08年3月に66万枚まで減少した取組高は、その後僅かづつではあるが3ヵ月連続で前月比プラスで推移して、6月には72万枚台まで回復してきた。それが7月末現在では66.8万枚に減少
(追記、8月11日 60万枚台割れ=下記グラフ参照)、年初来の最低枚数更新の危機にある。
収益面の効率を考えると、ひとつの市場に玉を集中した方がメリットはある。だが、最近の傾向は極端に片寄ること。もう少し玉の分散に気配りが必要だ。東京一極集中(それも東工取の貴金属市場に)が顕著になつてきている折だけに、余計にそんな気持ちになるのかもしれない。勝負しているお客様の気分を害するようなことはしたくないが、顧客資産の管理も外務員の業務のひとつだ。