平成20年 7月14日(月)(毎週月曜日発行)第947号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行人・米良 周 編集人・高橋 伸幸
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◇先物協会、取引員の業態の多様化について調査
 7月中に課題整理、相談窓口を設置14日から受付開始
◇“めらの目”粗糖買い建て思案の理由 
       「ブラジル産エタノールはバイオ燃料の主役」
◇“先物寸言”価格変動をカバーできる証拠金を
◆金ミニ取引、6限月制に 出来高、初めて標準取引を上回る
◆商品ファンド 運用成績 5月は概ね好調
◆IDO証券 FX取引の7通貨、スプレッド縮小
◆シンガポールに新商品取引所 貴金属・農産物など幅広く取引
◆いつもの嫌疑─投機が商品高騰を招く


先物協会、取引員の業態の多様化について調査
7月中に課題整理、相談窓口を設置14日から受付開始
  
 日本商品先物振興協会は商品取引員の業態の多様化について6月20日にアンケート調査を行った。廃業予定の3社を除く51社から回答があり、10日の制度政策委員会で中間報告された。7月中に課題の項目を整理し、8月中には具体的な要望事項をとりまとめて日本商品清算構構{(JCCH)との共同作業に人る。それまでに協会内に「相談窓口」を設置するが、事務局サイドでは14日から相談の受付に応じられるという。 すでに取次業で業務を行っている12社からは、独立系の取次店は取引所情報(取引所システムの障害や準則の改正など)で大きなハンディを負っているとの意見も寄せられている。取次店の不便さを解消し、利便性を高めていくために「取次業協議会」の設置も検討されている。
 取引員の業態がいろいろ取りぎたされているのは、主務省と一体になったJCCHの強化策にある。09年秋には清算会員の資格を純資産額20億円に引き上げられる。それをクリアできなければ清算会員としての受託業務資格を失う。他社に清算業務を委託するか、取次店に業態変更するか、受託業務を廃業するかである。将来を暗示してか、早々と見切りをつけて廃業(違約、自己破産含む)した社が08度上半期だけで10社を超える。既存取引員のうち純資産額20億円未満の社が3分の1(20社強)を占めるといわれているなかで、このまま放置すれば間違いなく取引員の数は更に減る。市場流動性の担い手ともいえる受託会員(取引員)をこれ以上減らさないためには業態変更による活きる道しるべを明らかに示すことが求められている。
 先の意向調査によると、取次店からの受託を積極的行う…3社、条件つきで受託…11社。合計14社が取次店からの受託業務を取次ぐとしているが、23社は取次店からの受託は考えていない。
 受託会員から取次店への転換を考えている社…5社、将来は転換する…5社、の計10社が業態転換を考慮している。清算引受(他社清算)は…0、条作付で…8社が他社清算を受託する意向をみせている。
 清算会員が取次店からの受託するメリットは受託手数料にある。一方、デメリットは取次店の信用リスク(破綻)などがあげられる。収入面だけでなく契約上の諸問題(法律上の制約など)をどう克服するのか、条作付での受託を希望する社が多い背景には受ける側の不安が伺える。
 取次店にも思わぬ支出がかさむことがある。取引システムの変更による多額の費用負担である。契約時のチェック事項の大きな問題になっている。これらの問題を含めて、協会サイドは「受託会社との交渉は複数社するのが望ましい」と呼び掛けている。

 (2008年7月14日―第947号)                  

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